Simの変数は、ワークフロー内のどのブロックからもアクセスおよび変更できるデータのグローバルストアとして機能し、グローバル変数を使用してワークフロー全体でデータを保存および共有することができます。変数は、ワークフローの異なる部分間で情報を共有し、状態を維持し、よりダイナミックなアプリケーションを作成するための強力な方法を提供します。
変数を使用すると、ワークフロー全体でデータを保存および共有できるため、状態を維持し、複雑な相互接続システムを簡単に作成できます。
概要
変数機能はワークフローの中央データストアとして機能し、以下のことが可能になります:
グローバルデータの保存:ワークフロー実行全体で持続する変数を作成
ブロック間での情報共有:ワークフロー内のどのブロックからも同じデータにアクセス
ワークフロー状態の維持:ワークフローの実行中に重要な値を追跡
動的ワークフローの作成:保存された値に基づいて適応できるより柔軟なシステムを構築
変数の作成
サイドバーの変数パネルから変数を作成および管理できます。各変数には以下があります:
- 名前:変数を参照するための一意の識別子
- 値:変数に保存されるデータ(様々なデータ型をサポート)
- 説明(任意):変数の目的を説明するメモ
変数へのアクセス
変数は変数ドロップダウンを使用してワークフロー内のどのブロックからもアクセスできます。単に:
- ブロック内のテキストフィールドに
<と入力します - ドロップダウンメニューを開いて、利用可能な変数を参照します
- 使用したい変数を選択します
接続タグをフィールドにドラッグすることでも、変数ドロップダウンを開いて利用可能な変数にアクセスできます。
変数の種類
Simの変数はさまざまな種類のデータを格納できます:
"Hello, World!"テキスト変数は文字列を格納します。メッセージ、名前、その他のテキストデータを保存するのに便利です。
42数値変数は計算や比較に使用できる数値を格納します。
trueブール変数はtrue/false値を格納し、フラグや条件チェックに最適です。
{
"name": "John",
"age": 30,
"city": "New York"
}オブジェクト変数はプロパティと値を持つ構造化されたデータを格納します。
[1, 2, 3, "four", "five"]配列変数は項目の順序付きコレクションを格納します。
ブロックでの変数の使用
ブロックから変数にアクセスする際、以下のことができます:
- 値の読み取り:ブロックのロジックで変数の現在の値を使用する
- 変更:ブロックの処理に基づいて変数の値を更新する
- 式での使用:式や計算に変数を含める
変数のスコープ
Simの変数はグローバルスコープを持ち、以下のことを意味します:
- ワークフロー内のどのブロックからもアクセス可能
- 変数への変更はワークフロー実行全体で持続する
- 明示的にリセットされない限り、変数は実行間で値を維持する
ベストプラクティス
- わかりやすい名前を使用する:変数が表すものを明確に示す変数名を選びましょう。例えば、
upではなくuserPreferencesを使用します。 - 変数を文書化する:変数に説明を追加して、他のチームメンバーがその目的と使用方法を理解できるようにしましょう。
- 変数のスコープを考慮する:変数はグローバルであり、どのブロックからも変更できることを忘れないでください。予期しない動作を防ぐために、このことを念頭にワークフローを設計しましょう。
- 変数を早期に初期化する:必要なときに確実に利用できるよう、ワークフローの最初に変数をセットアップして初期化しましょう。
- 存在しない変数に対応する:変数がまだ存在しない、または予期しない値を持つ可能性を常に考慮しましょう。ブロックに適切な検証を追加してください。
- 変数の数を制限する:変数の数を管理しやすい範囲に保ちましょう。変数が多すぎると、ワークフローの理解と保守が難しくなります。